ドラマティックなコルシカの軌跡
時代とともにさまざまな国に支配されてきコルシカは、波乱とドラマに満ちた歴史を綴っています。
ジェノバの支配からフランスの統治に移り200年以上が経ちますが、今もなお、コルシカ人はコルシカ民族の誇りを持ち続けています。
フランス本土では、植民地化に抗うコルシカ人の高い民族意識は「野蛮人」として差別の対象になり、失脚後のナポレオンへの非難を含んだ「ちっちゃいコルシカ人」という皮肉な愛称も生まれました。
長く複雑な歴史的背景により近代化に乗り遅れたこの島には、自然と人間の原始的な姿がそのまま残されました。
その野生美は人間の本能に直接訴え、人間は自然の一部であるということを思い出させてくれます。
巨石文化
先史時代に先住民が築いたと思われる石の像(ターンターレ)が島のあちらこちらに見られます。
これらの石の像は人間をかたどったように見え、村や家の見張り役だったとも言われています。
二つの大きな石の上に、さらに大きな石が屋根のように乗った家のようなものも多くあり、ドルメンと呼ばれます。
特に島の南部で多くの巨石文化の形跡が見られ、南端の街ボニファシオでは紀元前約6,600年の女性の化石が発見されています。
先住民の生活
先住民は石で家や集落を作り狩猟採集生活をしていました。
植物の栽培と家畜の飼育は紀元前6500年頃より始まったといわれています。
主な食料は、獣類の肉、木の実、穀物、魚など日本の石器時代とその生活は大差ないかと思われますが、現在でもその習慣が強く残っているのがコルシカの驚くべき点です。
侵略者との戦い
すでに紀元前から、この楽園を手に入れようとさまざまな国が侵略を繰り返しました。
この天然資源豊かな緑の島は、いつの時代もギリシャ、ローマ、ピサ、ジェノバなどの強大国に囲まれていたのです。
コルシカがこれらの周辺諸国にとって、地中海の貿易中継点や軍事拠点として非常に魅力的だったことは想像にたやすいでしょう。
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸に挟まれたコルシカは、キリスト教、イスラム教の盛衰に巻き込まれ、宗教及び政治勢力にも翻弄されました。
これこそがコルシカが長年苦しんできた侵略者との戦いの歴史です
山で守られたコルシカ文化
長年にわたり、さまざまな国にかわるがわる海岸沿いを植民地化されきたコルシカの原住民は、山にこもり完全自給自足の独自の文化を築きました。
コルシカの農業の歴史はおよそ8000年に及び、険しい山の中の限られた農耕地と家畜に頼る厳しい自給自足生活により、村と家族は固い絆で結ばれました。
ヴァンデッタ(血縁者を傷つけたものへの復讐劇)などで有名なコルシカ特有の強固な血縁概念が生まれたのもこのような背景にあります。
こうして山で守られたコルシカ文化は、フランスでも最高級といわれるコルシカの名産品(チーズ、生ハム、ソーセージなどの肉製品、栗、ワイン、ジャム、ハチミツなど)を作り上げました。
コルシカの独立
紀元前よりフォカイア、エトルリア、カルタゴ、そして長くローマ帝国の支配を受け、その後ピサ、ジェノバとコルシカの支配権は移りました。
ジェノバの過酷な支配への反発が高まった1755年、コルシカのヒーローパスカルパオリの活躍によりコルシカは一時期独立政府の設立を果たします。
この時期パスカルパオリを中心に作り上げられたコルシカの制度は、近代国家の原型であり時代の先端を行くものでした。
コルシカは世界最初の立憲国家とも言われ、その事実は今でもコルシカ人の誇りです。
しかしそれもつかの間、1769年、ジェノバとフランスの取引によりコルシカへフランス軍が送られ、フランス軍に敗れたコルシカはこの時点よりフランス領となります。
フランスの僻地
フランス自治区になったとはいえ、コルシカはフランス本土からは隔離された僻地でした。
フランスからの交通も整備されず半ば放置されていたコルシカ民の生活に、産業革命の影響は及びませんでした。
フランスを始めヨーロッパの国々は産業革命により農工業の近代化を果たしましたが、コルシカ人は依然として自給自足の厳しい生活を送り続けます。
コルシカが革命から取り残されたのは、植民地化に抗う島民の高い民族意識も影響したと思われます。
残された自然がもたらした経済効果
産業革命から取り残されたおかげで、コルシカには美しい自然が手付かずのまま残されました。
気の遠くなるような歴史が作り上げた荘厳な景観、美しいビーチ、そして祖先から伝わる食べ物の数々は、コルシカの名所、名物となります。
夏季のコルシカは、フランスのみならずイタリア、ドイツ、イギリス、オランダなどのヨーロッパの国々から、さらにアメリカからも多くの観光客が訪れ休暇を過ごすヴァカンス地となりました。
現在コルシカでは観光産業が大きな収入源となっています。
二つの言語の共存
コルシカはナポレオンの出生地
コルシカの言語
コルシカの歴史
ナポレオン
美食の秘密
神様からの贈り物 ~ マキ
農産物のエリート ~ AOC
フランスでも最高級 ~ チーズ、ハム
コルシカへのアクセス
島内の交通手段
有機ワインの後継者
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